カスタムリアルタイム統計情報の設計

以下は管理者の手順に関するトピックで、使用可能なリアルタイムイベント(式と呼ばれることもあります)からカスタムリアルタイム統計情報を設計する方法を説明します。

たとえば、特定のキューでロストした通話のパーセンテージを表示するためのリアルタイム統計情報はありません。しかし、そのキューに対して使用可能なリアルタイムイベントの「キューでロストした通話」と「キューに入る通話」を利用することにより、カスタム統計情報を作成してこの値を表示することができます。

キューでロストした通話 ÷ キューに入る通話 x 100

使用可能なリアルタイムイベントからサービスレベルを計算する例を下に示します:

サービスレベル内でキューからルーティングされた通話÷ (キューに入る通話 - サービスレベル内でキューからロストした通話) x 100

以下のリアルタイムモジュールでは、カスタムリアルタイム統計情報を直接設計することができます:

棒グラフモジュール
円グラフモジュール
読み上げモジュール
リストモジュール
ゲージモジュール
ワードクラウドモジュール

このトピックでは、以下の関連タスクについても説明します。

 

カスタムリアルタイム統計情報の編集

リアルタイム統計情報の名前の変更

カスタムリアルタイム統計情報の削除

前提条件

基本設定

  1. モジュールのタイトルバーにあるをクリックして、その設定パラメータを表示します。

  2. モジュールのタイプに応じて、以下のどちらかを実行します:

モジュール

手順

       

数式を追加」ボタンをクリックします。

   
 
数式」オプションをクリックして「編集」ボタンをクリックします。
  1. イベント追加」をクリックします。

  1. 計算に使用するイベントを選択し、ダイアログ下部にある「OK」をクリックします。

メモ: 必要に応じて、イベントのカテゴリの下にある「詳細を表示」リンクをクリックし、さらにエンティティを表示します。エンティティまたはイベントを素早く検索するには、ダイアログの上部にあるフィルタフィールドに名前を入力します。

このダイアログに表示されるすべてのイベントの一覧および説明については、「リアルタイムイベントセレクタ」を参照してください。

  1. 数式エディタ内で変数(イベントに割り当てられた文字)を組み合わせ、さらに必要な演算子を追加することによって、数式を設定します:

以下の演算子を使用できます:

+

足し算

 

-

引き算

 

*

掛け算

 

/

割り算

 

( )

括弧

文字は、分かりやすい名前を付けて上書きすることができますが、使用できるのは英数字に限られます。名前には、少なくとも1つの文字が含まれていなければなりません。また、スペースを含めることはできません(アンダースコアは使用可)。名前の大文字と小文字は区別されません。

メモ: エディタ内の名前は変数名と正確に一致していなければなりません。

必要に応じて「回数」ボタンをクリックし、そのイベントに対して表示する別のタイプの統計情報を選択します。そのイベントに対して意味のあるタイプを選択してください。

統計情報のタイプ

説明

件数更新

現在までに統計が増加した回数。

現在の値

統計の現在の値。文字列などの計数値、または募金の現在までの合計額などの累計値になります。

最小

現在の統計の最小値。

最大値

現在の統計の最大値。

平均更新値

現在の値件数更新で割った値。

現在の値が累計で、現時点までの累計値の変化の平均値を表示したい場合に便利です。たとえば、現在までに5ポンド、15ポンド、40ポンドが慈善基金に寄付されている場合、平均更新値は(5+15+40) ÷ 3 = 20ポンドになります。

平均値

すべての 現在の値 の合計値を 件数更新で割った値。

メモ:この値は更新件数でのみ割った値で、時間は考慮しません。長時間の更新件数がほとんどない場合、統計値が不自然に高くなることがあります。

  1. OK」をクリックして新しい統計情報への変更をコミットし、ダイアログを閉じます。

関連タスク

タスク

手順

カスタムリアルタイム統計情報の編集

モジュール設定パネルのボタンをクリックします。数式エディタダイアログが表示されます。変更を加えて保存してください。

リアルタイム統計情報の名前の変更

モジュール設定パネルでイベント名を直接編集します:

カスタムリアルタイム統計情報の削除

モジュール設定パネルにある統計情報のボタンをクリックします。