音声マシンエージェント

 

顧客の発話に対するマシンエージェント(チャットボット)の解釈によって、顧客をルーティングすることができます。

 

このアクションセルは、Google Cloudプラットフォーム上のDialogflow CXモデルで事前設定されたプロジェクトのマシンエージェントを使用します。Dialogflowプロジェクトには、各エージェントに関連付けられる一連の言語、地理的位置、マシンエージェント、および発信者のインテントがカプセル化されています。発信者のインテントは、共通の最終目標を持つ音声フレーズのグループです。例えば、「停電」というインテントには、「電気がまったく点かなくなった」や「停電について誰かと話したい」というフレーズを含めることができます。このようなインテントは、停電に関する問題を抱えた顧客への対応のみを目的としています。 

特定の件名に関する話した音声フレーズを認識するために、特定のマシンエージェントのアクションセルを設定する場合は、予想される音声フレーズを含むエージェントのインテントを選択する必要があります。発信者とマシンエージェント間の会話中に、発信者が話した音声フレーズが事前に選択したインテント内のフレーズとマッチする場合は、発信者はそのインテントの遷移点に沿ってルーティングされます。音声フレーズに基づいた問題に対応できる人間のエージェントによって対応される(キューなどの)転送先に遷移点をルーティングすることもできます。複数のインテントを選択すると、発信者とマシンエージェント間のフレーズマッチングを拡張できます。

インテントのパラメータ(発信者とマシンエージェント間の会話から抽出された値)をスクリプト内の他の場所で使用できるようにユーザー変数として格納できます。これらのパラメータは、日付、時間、メールアドレスなどのシステムエンティティに使用することができます。顧客アカウントに関連する顧客IDなどのカスタムエンティティにも使用可能です。

メモ:Dialogflowのパラメータ名の重複はサポートしていません。

メモ:アクションセルはDialogflowで利用可能なシステムエンティティのサブセットのみに対応しています。サブセットのリストは、付録をご参照ください。

デフォルトのフォールバックインテントは、マシンエージェントに関連付けられています。選択したどのインテントともマッチしない場合、これにマッチしたとみなされます。このフォールバックインテントに何度もマッチした場合、「一致するインテントなし」遷移点に沿って実行されるようにアクションセルを設定できます。

プロパティ

「音声マシンエージェント」セクション

「オプション」セクション

「出力」セクション

「音声マシンエージェント」セクション

マシンエージェントは、Dialogflowで設定された特定のプロジェクトとロケーションに関連付けることができます。複数のプロジェクトで多数のエージェントにアクセスできる場合もあるため、エージェントの親プロジェクトとロケーションを選択する必要があります。

オプション

内容

プロジェクト

エージェントが所属するDialogflowプロジェクトを選択してください。このリストには、Dialogflowで構成され、ご提供時にContent Guru社のエンジニアが組織に追加したプロジェクトが表示されます。

ロケーション

選択したプロジェクトで定義されている国または地域を選択してください。エージェントのロケーションの詳細は、cloud.google.com/dialogflow/cx/docs/concept/regionを参照してください。

エージェント

(既に選択したロケーションから)発信者に対応するマシンエージェントを選択します。

「オプション」セクション

オプション

内容

言語

発信者が使用すると思われる言語を選択してください。選択したマシンエージェントに対して事前に設定された言語のリストから選択できます。

音声

発信者への応答に使用する音声を選択してください(例えば「女性標準A」)。このリストは選択した言語に従ってフィルタされます。

最大試行回数

「マッチするインテントなし」遷移点に移動するまでに、発信者の音声フレーズが、マシンエージェントのフォールバックインテント(つまりマシンエージェントがフレーズを認識できない)までに試行する最大回数。

タイムアウト

会話の開始時、またはマシンエージェントへ応答する時、発信者が話すまでの待機秒数。これを超えると「無音タイムアウト」に遷移する。

「出力」セクション

(オプション)Dialogflowでエージェントに対して設定されているインテントパラメータがすべて一覧表示されます。このセクションでは、パラメータ値をFLOW変数に格納してください。

オプション

内容

パラメータ

パラメータが多いリストをフィルタするときに、ここで検索文字列を記述することができます。

<parameter name>

インテントパラメータを格納するにあたっては、型が一致する変数を指定してください。

遷移点

遷移点

内容

<インテント>

発信者の話す内容が、そのルートに設定されたマシンエージェントのインテントのいずれかとマッチした場合。分岐には、設定されたインテントに従ってラベルが表示されます。

インテント遷移ルートはいくつでも作成可能で、1つのルートに複数のインテントを使用できます。1つの遷移ルートにしか使用できない特別なインテントもあります。

メモ:この遷移点を定義する前に、マシンエージェントを選択してアクションセルを保存しておく必要があります。

一致するインテントなし

発信者の入力内容とエージェントのフォールバックインテントとのマッチ回数が、「上限試行回数」プロパティに設定された値を超えた場合。

会話の終了

会話が終了したとみなされた場合。インテントにマッチした設定に基づくフルフィルメントに基づいて判断されます。

無音タイムアウト

発信者とマシンエージェント間の会話中 の任意の時点で「タイムアウト」プロパティに指定された値に達した場合。

エラー

内部エラーが発生した場合。