FAQ 4: リアルタイム統計情報とヒストリカル統計情報
「同じ日」の24時間リアルタイムレポートとヒストリカルレポートに一致しないところがあるのはなぜでしょう。
特定日のリアルタイムモジュールとヒストリカルレポートの統計情報を比較する場合は、組織からの発信や着信のない時間帯を設けてから比較を行う必要があります。選択する時間は、最後のインタラクションの少なくとも12分後から始まって深夜12時(通常、リアルタイム統計情報は深夜12時でリセットされる)で終わる時間帯内の任意の位置とすることができます。12分間の待機が必要なのは、通信データをヒストリカルデータソースに書き込んでVIEWへインポートするまでに、この時間が必要だからです。「VIEWの動作」を参照してください。
データの不一致が無くならない場合は以下に示すような原因が考えられますので、これらの原因について検討してください。
ヒストリカルメトリックスの設計によっては、リアルタイム統計情報との比較を行えないことがあります。問題となっているヒストリカルメトリックスがカスタムメトリックスの場合は、そのメトリックスを編集して、その挙動をリアルタイム統計情報の挙動に近づけなければならないことがあります。また、標準メトリックスの場合は、標準的なメトリックスに基づいて別のメトリックスを作成しなければならないことがあります(「既存のメトリックスに基づいてメトリックスを作成」を参照)。
標準メトリックスやカスタムメトリックスは、未加工ヒストリカルデータ用のフィルタ、集計フィールド、またはその他のメトリックスといった項目から作成します。これらの項目に注意を向けることによって、メトリックスがどのように構成されているのかをチェックする必要があります。これは、レポートビルダーのメトリックスセレクタパネル内にあるメトリックスのボタンや
ボタンを使用することによって行います。
新しいメトリックスを設計するか既存のものを修正するかを問わず、その設計時には「メトリックスの設計戦略」に従うことを推奨します。これは、設計したメトリックスに正しい統計情報値をレポートさせる助けとなります。
組織が深夜12時を超えて通信を処理した場合は、通話やウェブチャットなどのいくつかのインタラクションがこの境界をまたいだことで、リアルタイム統計情報と、ヒストリカルデータのエクスポートフィールドやメトリックスに見られるデータの間に、不一致が生じる可能性があります。この不一致は、ヒストリカルレコードを処理する方法によって生じます。
VIEWダッシュボード上で実行されるヒストリカルレポートでは、データレコード(そのレコードを使用するメトリックスを含む)に対してマークされる開始日は、そのレコードがカウントされた日付です。下の例では、2020/03/24に記録が開始されて2020/03/25で終了しています。したがって、このレコードのデータは2020/03/24の統計情報に含まれます。
深夜12時の境界 |
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2020/03/24-- |
--2020/03/25 |
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レコード |
開始日2020/03/24 |
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レポートがスケジュールされたエクスポートの一部として実行される場合、レコードがカウントされる日付を決定するのは、そのデータレコードに対してマークされた終了日です。上の例では、このレコードのデータは2020/03/25の統計情報に含まれます。